採用業務に携わる中で、最近「リファレンスチェック」という言葉を耳にする機会が増えた、という採用担当者様も多いのではないでしょうか? 本コラムでは、客観的な情報をもとに見極め精度を向上させるリファレンスチェックについて、日本企業の導入状況や、導入企業がどのような目的で導入しているのかを紹介していきます。ぜひ導入検討の参考にしてみてください。
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エン・ジャパンのリファレンスチェック
ASHIATO(アシアト)は、採用を支援するエン・ジャパンが運営する、オンライン完結型のリファレンスチェックサービスです。採用候補者と一緒に働いた経験のある第三者から、採用候補者の人柄や実績といった「働いてみないとわからない情報」を取得できます。詳細を知りたい方はぜひご覧ください。
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リファレンスチェックとは
そもそも「リファレンスチェック」とは、採用選考のプロセスとして、候補者をよく知る人物に情報を求める調査のことであり、人柄や仕事ぶりなど面接や書類だけではわからない情報が得られるため、採用の見極め精度を向上させ、ミスマッチを減らすことに寄与します。
リファレンスチェックとよく比較される「バックグラウンドチェック」は、学歴・勤務歴・反社会的行動の有無のチェックなど、事実確認とネガティブチェックが中心ですが、リファレンスチェックでは前職での実績や勤務態度、人柄、スキルなどポジティブな情報についても知ることができ、入社後の配属や育成に活かすことができる特徴があります。
リファレンスチェックは、かねてから欧米企業では95%が導入しているほど一般的な採用手法です が、日本ではこれまで外資系企業を除き、あまり馴染みがないものでした。しかし、コロナ禍を経てオンライン面接が浸透しつつあることや、日系企業でも、採用ミスマッチによる損失をシビアに受けとめる傾向が強まっていることを背景に、導入する企業が増えています。
日本におけるリファレンスチェックの実施状況
近年注目が集まっているというリファレンスチェックですが、実際にどの程度の企業が導入しているのでしょうか?エンワールド・ジャパンの調査(外資系企業、およびグローバルにビジネスを展開している日系企業にアンケートを実施。回答:303社)によれば、2021年1月時点でのリファレンスチェック実施率は全体で41%という結果になっています。外資系企業では既に実施している企業が58%であるのに対し、日系企業では23%と、日本国内の企業においても2倍以上 の差がある状況です。さらに別のアンケートでは、「リファレンスチェックがどの程度採用の判断に影響しているか」の調査結果も出ています。全体では、採用の判断に「大きく影響している」「少し影響している」の合計で70%弱となっており、リファレンスチェックで、採用に影響する水準のデータが収集できていることがわかります。また、「採用の判断に大きく影響している」と回答した企業は、外資系企業の23%に対して日系企業が33%と大きくなっており、比較的導入から間もない日系企業においても、リファレンスチェックが十分活用されている状況が垣間見えます。 リファレンスチェックのメリット・目的
このように、日本でも広まりつつあるリファレンスチェックですが、どのようなメリット・目的で実施されているのでしょうか? 上述の調査の質問「リファレンスチェックの良い点はどの様な点だと思いますか。」の上位3つの回答からそのメリットを探ってみましょう。 1. 人柄を見極める参考になる
リファレンスチェックの良い点として、最も多くの導入企業が挙げているのが、この調査が、候補者の人物像や能力の見極めに役立つ点です。
通常、短い選考期間で候補者の”日頃の”人柄を知ることは難しいのが実際です。面接の場では候補者は緊張していたり、自分をより良く見せようと気を張っていたりしますので、往々にして普段とは異なる人物像に見えてしまいます。さらには、新型コロナの影響でオンライン面接を実施する企業が増えており、候補者の人となりは、より一層つかみにくくなっています。
こういった状況においてリファレンスチェックは、候補者をよく知る人物から回答をもらうことができますから、普段の振る舞いや仕事に対する考え方、どういった環境が合っているか、どういうことをストレスと感じやすいのかなど、候補者の日常の人柄をより正確に把握できる点で役立ちます。
2. 面接で話した内容や応募書類の真偽確認
職務経歴書などの応募書類や面接で話した内容に虚偽・誇張がないかの確認ができる点も、リファレンスチェックの良い点として票を集めています。選考の段階では基本的に履歴書・職務経歴書・面接での情報をもとに判断をしますが、これらはいずれも候補者の自己申告に基づく情報です。そのため、残念ながら採用されるために嘘をつこうと思った候補者がいた場合、それを防止することは難しいのが現状です。こういった経歴詐称の問題への対応策としても、リファレンスチェックが選ばれています。リファレンスチェックを通して、第三者に候補者の経歴や職歴に間違いがないか確認してもらうことで、万が一嘘があった場合でも、企業側の早期検知が可能となります。嘘が発覚するのが内定を出す前であれば、採用するかどうかは企業が選択することができますから、大きな問題に発展するリスクは大幅に下がります。実際に、エン・ジャパンが運営するリファレンスチェックサービスASHIATOが行った調査によると、リファレンスチェックにより、60.0%の企業が職務経歴や実績の虚偽が発覚していると回答しています。
【参考】
ASHIATO(アシアト)調べ「リファレンスチェックに関する実態調査(定点調査)」▼関連記事「職務経歴書の嘘の見抜き方」についての詳しい記事はこちら職務経歴書の嘘の見抜き方。「盛ったらバレる」は本当! 3. 実際の業務能力の把握
リファレンスチェックを導入する代表的なメリット・目的の3つ目は、候補者の実際の業務能力を把握できる点です。
中途採用では即戦力を求めることが多く、任せたい仕事に対して候補者のスキルがマッチしているか否か、の見極めは重要なポイントです。面接などでも主にこの点を深堀って質問していくと思いますが、やはり限られた時間内で候補者のスキルを正確に測るのは難しいものです。
リファレンスチェックでは、上司や同僚など、候補者のスキルの実情をよく知っている人物にヒアリングしますから、客観的な能力値を推測することに大いに役立ちます。
4. 離職率を下げる
候補者の採用後の離職を防ぎ、定着率向上に寄与することもリファレンスチェックを実施するメリットです。採用前に企業に対して抱いていた「期待」と、入社後の「現実」の乖離である「ギャップ」が定着率に大きな影響を与えます。会社の雰囲気や社風に対するイメージとのギャップは、入社後すぐに感じ始めることが多くなっています。なかなか職場に馴染めず「この会社は自分とは合わないかも」と考えてしまうことで、早期離職につながってしまうのです。