リファレンスチェックとは?
採用選考における「リファレンスチェック」とは「採用候補者をよく知る推薦者(現職や前職の上司、部下、同僚など)に本人の経歴や実績、仕事ぶり、人柄などについて問い合わせること」です。
実際にリファレンスチェックを行う場合、
・自社の採用担当者から推薦者に直接問い合わせる
・外部の調査会社に調査代行を依頼する
・オンライン型サービスを活用する
といった方法があります。
リファレンスチェックサービスの費用の相場
リファレンスチェックを外部に依頼する場合、必要な費用は利用するサービスによって大きく異なり、いわゆるピンキリです。
一般に、調査会社や興信所を利用する場合は金額が高く、調査内容によっては1人あたり10万円以上かかる場合も多くあります。また調査員・探偵の熟練度や実績によって費用が変動するケースもあり、コストマネジメントの観点でも難易度が高いと言えるでしょう。
一方オンライン完結型サービスの場合は、1人あたり2万円〜5万円程度のプランが多くなっており、比較的安価にリファレンスチェックを導入できます。また、継続的に採用活動をサポートする“定額課金プラン”が選べるサービスもいくつか存在し、利用状況によってはこの定額型がお得になるケースもあるでしょう。
ただ、金額によってサービス内容が大きく異なるため、単純なコスト比較だけでなく様々なポイントを確認して比較する必要があります。
費用によるサービスの違い
リファレンスチェック実施のためにオンラインサービスや調査会社に支払う費用は、調査項目やレポート内容、調査前後の運用サポート体制などによって異なります。以下のような項目について確認し、自社の予算と採用選考状況に合わせたサービスを検討しましょう。
調査項目
・客観的、かつ具体的な情報が得られるサービス 設計か否か
・独自の質問を追加できるか(カスタマイズ性)
・コンプライアンスチェック(反社チェックなど)の有無
レポート内容
・選考材料として十分か
・面接の参考となるアドバイスがあるか
・入社後の定着・活躍にも役立つ内容が含まれているか
所要時間など
・社内担当者の所要時間
・採用候補者の所要時間や心理的負担への配慮
・推薦者(回答者)の所要時間や心理的負担への配慮
・調査開始からレポート受取りまでのスピード
運用サポート体制
・導入支援の有無
・定期的な運用サポートの有無
・運用状況をもとにした採用活動コンサルティングの有無
その他確認したい事項
・個人情報保護法などの法令遵守がされているか
・リファレンスチェックに起因する候補者の辞退率
・推薦者(回答者)からの回答率
・サービスの実績
・サービスの運営元情報
リファレンスチェックの費用を安く抑えるには
リファレンスチェックの費用を安く抑えたい場合、以下のような対策があります。 自社でリファレンスチェックを実施する
外部の調査会社やオンラインサービスを利用せず、自社の担当者から推薦者に電話やメールで直接連絡をとり、リファレンスチェックを行えば、委託する分のコストが浮くことになります。
しかし、代わりに担当者の時間や労力といったリソースを使うことになるので、人件費なども考慮すると必ずしもお得になるとは言えません。また、リファレンスチェックは、個人情報保護法などに配慮した実施が求められ、この難易度も決して低いものではありません。
全て自社で実施するのではなく、うまく外部サービスを採り入れつつコスパよく実施するのが、昨今のリファレンスチェックの潮流となっています。
チェック項目を必要最小限に留める
調査内容によって金額が変わる外部サービスを利用する場合は、チェック項目を最小限なものに限定することがコストカットに繋がります。しかし、採用判断に重要な項目を削ってしまっては元も子もありませんので、第三者の客観的な意見として何が必要なのかを、自社の状況に合わせて慎重に検討する必要があるでしょう。