新たな挑戦をする中で優秀人材の採用が不可欠である一方、能力と同程度に企業として掲げるビジョンやミッションに対する共感性やヒューマンスキルを重視する同社。リモート面接では充分な見極めが困難となる中、多面的に候補者の人物像を知ることのできる『ASHIATO』の導入および運用を決めた。
データ分析でイノベーションを起こす、株式会社サイカ。「価値観のフィット」へのこだわりが実現した、優秀人材の採用メソッド。
ASHIATO導入背景
- この記事のポイント
株式会社サイカの採用では、能力と同等以上に、自社とフィットする候補者の仕事価値 観を重視。
『ASHIATO』で、面接ではわからない実際の仕事ぶりをヒアリング。元上司からマネジメントのアドバイスも。
『ASHIATO』利用が入社者の安心感にもつながり、入社初月でMVPを獲得する活躍を果たす。
広告だけにとどまらない、あらゆる経済活動に確実性を生み出すデータサイエンス。
TVCMなどのオフライン広告でさえ効果を可視化できる『ADVA MAGELLAN』。 広告主やクリエイターにとって非常に心強いサービスなのではないかと思います。
貴社に依頼すれば、効果が最大化された広告を打つことができる、というわけですね。それでは今後、貴社はどのような事業展開を考えているのでしょうか。
会社の考えに共感した人材を迎え入れ、熱量を社内に伝播させていく。
イノベーションを感じる、非常に刺激的なビジョンですね。ではその会社として目指したい姿に対し、どのような人事戦略をとっているのでしょうか。
そのため、ミッションやビジョンに対して強く共感してもらえているかどうかが大事です。というのも、当社は現在70名ほどの規模ですが、2~3年後には倍くらいの規模になっている可能性が高いです。その際、会社の目指す姿や事業の方向性、会社としての考え方に共感し、自分自身を成長させることに共感しているメンバーのもとに、新たなメンバーが加わることで共感の波が伝播していくような流れをつくることが必要です。つまり、ポジションに関係なく、今採用する方全員がコアメンバーということになるのです。
形として見えない“仕事価値観”を、Web面接の時代でも感じられる。
一方、ビジョンの共感は形に見えない分、難しさもありそうですね。
当社が向き合う顧客企業はエンタープライズであり、提供するサービスも広告分析という難易度の高いものです。そのため、現状の採用ではマーケターやデータサイエンティストといったレベルの高い業務を経験してきた方が中心です。一方、当社がまだスタートアップ段階であるため、会社として提供できる顧客体験という意味では、応えられる部分とそうでない部分がハッキリわかれてしまっています。
ただ、企業が圧倒的に伸びていく体験自体は提供できる自信があります。そのため、仕事のどのような部分に面白さを感じるのかといった、仕事に対する価値観を知ることで、当社にフィットする人材を見出すことができているのです。
中澤:価値観や思想の見極めは、Webなどのリモート面接では難しい場合が多いんですよね。対面だと腹を割って話せることも多いですが、画面の中で完結する昨今の面接手法の場合はそれができません。その状態で入社してもらうって候補者様・弊社の双方にとってリスクです。お互いに考えや思想をオープンにすることができるASHIATOによって、その問 題を解決することができています。「入社後活躍」という考え方を大切にするエン・ジャパンさんならではのプロダクトだな、と思いますね。
前職の方々が、どれだけ候補者を大切に思っているか。それさえ、伝わってきた。
ありがとうございます。では、候補者の考え方を知るために、どのような質問を設定したのでしょうか。
『ASHIATO』を通して、「これは知れて良かった!」という回答者コメントはありましたか?
入社する側からしても、「リアルな自分を受け入れてもらった」 という安心感につながる。
では、『ASHIATO』を実際に利用してみた田中さんとしては、いかがでしたでしょうか。
中澤:実は田中さんは2021年1月入社なのですが、入社初月で月間MVPを獲得したんです。非常にいい採用ができたと思います。僕も杉山も、田中さんには頭が上がらないです(笑)。
杉山さん、中澤さん、田中さん、貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました。
<取材/編集>福村知久
<取材/文章>遠藤孝幸
株式会社サイカ
- 会社概要
「データ分析を民主化し、マーケティングの適正評価を民主化する」をミッションとして掲げ、オンライン広告・オフライン広告の統合分析ツール『ADVA MAGELLAN』を展開。2020年には広告のPDCAすべてに寄りそう「XICA ADVA」ブランドの下に3つの新サービスを立て続けにリリースし成果報酬型のテレビCM出稿サービスにも進出。広告の効果測定のみにとどまらない、新たな価値提供のフェーズへの移行期にある。https://xica.net/
- 従業員数
69名(2021年3月末時点)
- インタビュー
- MASARU SUGIYAMA杉山 賢
大学を卒業後、外資系証券会社に入社。およそ10年にわたり、投資調査部門にてインターネット、ゲーム、放送/広告などに関するアナリスト業務に従事する。サイカの事業や目指す姿、ビジョンに共感。2020年6月に、同社執行役員CFOおよび管理本部長として入社する。
- KEISUKE NAKAZAWA中澤 圭輔
ハウスメーカーや総合人材会社にてセールスを経験した後、「人事職に就きたい」というかねてからのキャリア希望を叶えるため、IT系メガベンチャーに人事として転職を果たす。採用やオンボーディングを経験する中で、事業に強くコミットした上で採用に携わりたいと2020年に株式会社サイカに人事として入社。現在はマネージャーとして人事戦略を担う。
- SHOUTA TANAKA田中 翔太
新卒で大手光学機器メーカーに入社し、経理を務める。6年半の在籍期間の中で連結決算など財務会計全般のスキルを身につける。その後、自身の経理としてのキャリアを広げるために、経理領域のコンサルティング会社へ転職。IPOに際する経理実務などもこのときに経験する。そして、さらに税務や財務などスキル領域の拡大を目指し、2021年1月に拡大期にある株式会社サイカへ経理として入社を果たす。