採用も、オンボーディングも、キャリア形成も。ASHIATOとともに、「理想の人事」をカタチに。

株式会社SEVENRICH Accounting
株式会社SEVENRICH Accounting

ASHIATO導入背景

新しい仲間を増やすうえで、同社が大事にしてきたのは「会社の理念や目指す方向性と合うか合わないか」。これまで面接で見極めをしてきたが、事業拡大に伴い採用人数が増えるにつれて、十分なリソースを割くことができず、ミスマッチにより短期離職も発生していた。そこで、『ASHIATO』を導入することに。会計事務所という特性上、最低限「信頼できる人かどうか」の確認もするために、バックグラウンドチェックとリファレンスチェックの併用によって採用活動の最適化を図った。

この記事のポイント

東京、札幌、福岡に拠点を構え、ベンチャー企業やスタートアップの支援を得意とする会計事務所。設立10年間で800社以上の取引を実現するなど、年々事業拡大を行なっている。

「高単価案件の引受増加」という事業方針を策定。IPO準備やデューデリジェンスなどに対応できるハイレベルな人材の獲得に注力している。

過去に、カルチャー面でのミスマッチによる短期退職が発生。最終面接前に『ASHIATO』を導入することで、採用精度の向上やオンボーディングの改善を実現した。

クライアントを次なるステージへ。計800社以上の事業成長をサポート。

ASHIATO

あらためて、貴社について教えていただけますでしょうか。

はい、当社は2011年に設立した会計事務所です。特徴としては、設立以来ベンチャー企業やスタートアップの支援を中心に行なってきたことです。チャレンジする経営者に伴走し、さまざまな企業の事業成長をサポートしてきました。これまで支援してきたクライアントの数は計800社以上で、現在もその数を増やしています。
 
クライアントのなかには、IPOを達成した企業も、資金調達額ランキングで上位にランクインした企業も含まれます。そうした企業が創業間もない頃から、経営者にとっての「守り」を支える存在でありたいと考え、「経営者の左腕」として支援をしてきました。

ASHIATO

会計や税務に留まらず、グループ全体で多角的な経営支援ができる点も印象的です。

そうですね。単なる会計事務所に留まらず、グループのリソースを活用することで、さまざまな機能を提供できる点も強みとしています。たとえば、HRの領域やテクノロジーの領域、さらにはデザイン、マーケティング、事業開発、不動産まで総合的に支援することができます。

ASHIATO

直近では、前年比で大きな売上成長を実現されていますが、その理由はなんでしょうか。

主に、既存クライアントの新たな依頼や相談が大きいですね。たとえば、創業当初から支援している場合、事業成長をするにつれて、新しい支援ニーズが発生します。特に長年お付き合いのあるクライアントだと、「IPOの準備を手伝ってほしい」や「デューデリジェンスをお願いしたい」など難易度の高い依頼も多く、成長を支援すればするほど、当社に対する依頼内容も大きくなっていくような構造です。
 
また、長年支援しているクライアントやVCから新しいクライアントを紹介されることもあります。設立以来、自社の利益を追求するよりも、目の前のクライアントに向き合い、彼らのチャレンジに伴走してきたことが、新しい依頼につながっています。

ASHIATO

まさに、長年培ってきた信頼と実績の賜物ですね。今後の目標などはあるのでしょうか。

はい、さきほどの話にも出てきた難易度の高い依頼の引き受けを増やしたいと考えています。特に、IPOやデューデリジェンスの支援ですね。クライアントが事業成長するたびに、新しい課題に直面すると思いますが、その一つひとつを当社が支援できる状態でありたい。そのためにも、あらゆる課題に対応できるように当社も進化していかなければならないと考えています。とはいえ、目の前のクライアントに誠実に向き合うというスタンスは、今後も変わりません。

採用で終わらない。社員の理想を叶えるために伴走したい。

ASHIATO

まずは、現在の採用活動について教えてください。

難易度の高い依頼の引き受けを増やすためにも、ハイレベルな人材の採用に注力しています。たとえば、BIG4をはじめ、大手税理士法人で経験を積んできた方などですね。もちろん、企業規模を問わず、会計や財務に携わってきた方の採用も進めており、経験・スキルを問わず「いい人」を採用したいと考えています。

ASHIATO

なるほど。貴社の言う「いい人」とはどんな人でしょうか。

ひとことで言えば、「全体最適を考えられる人」ですね。まだまだ100名ほどの組織なので、一人ひとりが全体を考えて行動することが欠かせません。また、「積極的に挑戦できる人」とも一緒に働きたいと考えています。クライアントのためでも、自分のキャリアのためでも、とにかく挑戦することが大切で。面接などでも、これまで挑戦してきたことについて伺い、当社と価値観が合うかを確かめていますね。

ASHIATO

人事としては、今後会社をどのようにしていきたいとお考えでしょうか。

挑戦する人を応援し、挑戦する人の可能性を無限大にする。そんな組織にしていきたいと考えています。ですので、採用活動はもちろんですが、採用した人のキャリアを支援することにも注力したいですね。採用して終わりではなく、その後もその人が理想とするキャリアを実現できるように支援する。当社とクライアントの関係のように、一人ひとりの社員とも向き合っていくつもりです。

過去に短期離職が発生。もう同じことは繰り返さない。

ASHIATO

あらためて、『ASHIATO』を導入するきっかけとなった課題や出来事があればお聞かせください。

実は数年前、短期離職が発生することがありました。退職者のひとりと振り返りをすると、教育面やカルチャー面でミスマッチが起きていて…。採用人数が増えるにつれて、十分なリソースを割けられなくなっていくなか、面接だけで見極めをするのは難しいと実感しました。退職者が出ることは、事業や組織にネガティブな影響を与えかねません。どうすれば退職を防げるのか考えていた際に、『ASHIATO』が話に上がりました。

ASHIATO

そんな出来事があったのですね…。現在は、どのように『ASHIATO』を活用しているのでしょうか。

中途採用において、最終面接前に『ASHIATO』を実施しています。活用方法は主に2点あって、1点目は採用精度の向上です。具体的には、バックグラウンドチェックとリファレンスチェックのレポート結果をもとに、候補者への理解を深めています。そのうえで、面接ではどのような質問をすべきか考え、「会社と合うかどうか」を正しく見極められるように準備しています。また、「候補者がパフォーマンスを発揮できる組織の文化は」といった質問の回答をもとに、候補者にとって最適なアトラクトにつなげたりもしていますね。
 
2点目はオンボーディングの改善です。たとえば、レポート結果をふまえて、「こんな教育・フォローができれば定着につながりそう」「こんな上司・メンターなら働きやすいのでは」といった情報を、受け入れ先の上司にも共有しています。そのうえで、人事サイドと現場サイドで意見交換をしながら、最適なオンボーディングをカタチにしています。『ASHIATO』を導入して採用の精度が高まっただけでなく、入社後の活躍や定着にもつなげられていると感じていますよ。

ASHIATO

ちなみに、バックグラウンドチェックとリファレンスチェックを併用するメリットはいかがでしょうか。

併用するメリットはあると思います。というのも、それぞれ異なる活用ができると思っています。バックグラウンドチェックなら、候補者が「人」として信頼性・信用性が分かりますし、リファレンスチェックなら、候補者が「一緒に働く仲間」として合うか合わないかが見えてきます。面接だけでは確認できないことが、これらを併用することで確認できる。候補者の人物像を立体的に把握できるため、見極めの精度は確実に高まっていると感じています。
 
また、指標ごとに点数が表示される総合信頼貯蓄(※)もかなり役立っています。たとえば、点数が高ければ問題ないと判断できますし、低ければその点について面接で深掘ることができます。もちろん低いからダメだということではなく、入社後にご活躍いただけそうか、一緒に働く仲間として自社に合うかどうかという観点ですり合わせをしています。そのため、採用可否を判断するうえで欠かせないデータとなっていますね。
 
※総合信頼貯蓄…ビジネス思考、対人関係力、発想思考、論理思考、メンタルタフネスという5つの指標(5点満点)で候補者を評価するレーダーチャート。

さらに最適化が進む『ASHIATO』。活用方法も多様に。

ASHIATO

バックグラウンドチェックの運用方法が改善(※)されました。率直に感想を教えてください。

正直、以前は大変でした(笑)。バックグラウンドチェックとリファレンスチェックのステータスを、別々で管理しなければならなかったので。特にバックグラウンドチェックは別途スプレッドシートを用意して管理するなど、工数がかかっていました。なので、『ASHIATO』で一元管理できるようになり、ユーザー体験が大幅に改善された印象です。UI・UXやフローが最適化されて、「これを待っていた」という感じでしたね。
 
※『ASHIATO』では、調査機関と提携してバックグラウンドチェックサービスも提供しています。同サービスについては、以前まで利用企業様と調査機関の間で直接やりとり、管理・運用していただく仕様でしたが、2024年4月より『ASHIATO』で一元管理できるようにアップデートを行ないました。

ASHIATO

ありがとうございます!その他、「ここはオススメできる」という点はありますでしょうか。

CS担当者のサポートですね。最近では、蓄積されたレポート結果をふまえた、最適な活用方法の提案に助けられています。たとえば、内定になった方とお見送りになった方の総合信頼貯蓄を比べ、どのような差異があるのか明らかにし、そのうえで「◎◎のスコアが4.0以下の場合、最終面接で深掘りし注意深く確認したほうがいい」と提案してもらいました。これまで気がつかなかった示唆に富む共有だったので、さっそく運用にも活かしています。

ASHIATO

最後に、『ASHIATO』への期待を教えてください。

採用活動については、まだまだ試行錯誤している段階です。『ASHIATO』は、これまで通り採用やオンボーディングで活用しつつ、今後は社員のキャリア形成にも活かしていきたいですね。たとえば、レポート結果からその人のキャリアに対する価値観を把握し、日々の1on1などで積極的にコミュニケーションを取っていきたいなと。とにかく、『ASHIATO』というサービスが候補者にとってもベネフィットとなるように、上手く活用していきたいと思います。

ASHIATO

鯨井さん、伊藤さん、貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました。


<取材/編集>小野山伸和、橋本真吾
<取材/文章>大原正太郎
株式会社SEVENRICH Accounting

株式会社SEVENRICH Accounting

会社概要

2011年に設立された会計事務所。ベンチャー企業やスタートアップをはじめ、これまで800社を超える企業を支援。自社でも大小さまざまな事業の立ち上げや運営を経験し、現在はグループ全体で投資、資金調達、事業開発、M&Aサポート、会計、人材紹介/採用コンサル、デザイン、マーケティング…など、企業活動に必要なあらゆるサービスを提供している。

https://sevenrich-ac.com/

従業員数

102名(2025年1月時点)

インタビュー
鯨井 伸浩(くじらい のぶひろ)
KUJIRAI NOBUHIRO鯨井 伸浩(くじらい のぶひろ)

大学卒業後、新卒でプライム上場の機械メーカーへ入社し、金融業界へのコンサルティングセールスを経験。2019年にSEVENRICH GROUPへ入社。スタートアップ特化の採用支援事業(現:株式会社BOX)の立ち上げに参画。現在は人事として中途・新卒採用、制度設計などに幅広く従事。

伊藤 凜子(いとう りんこ)
ITO RINKO伊藤 凜子(いとう りんこ)

大学卒業後、新卒で不動産総合開発を行う会社へ入社。事業企画部にて海外事業の推進を経験。2023年にSEVENRICH GROUPへ入社。現在は人事として採用、制度設計などに幅広く従事。